目次
NEM(ネム)の基本情報
LISK | 内容 |
---|---|
公開日 | 2015年3月 |
開発者 | NEM.io財団 |
時価総額 | 上記を参照 |
発行上限数 | 約90億(全て発行済み) |
取引承認方法 | Proof of Importance |
ホームページ | https://nem.io/ |
公式ブログ | https://blog.nem.io/ |
NEM(ネム)は2015年3月に発行されたアルトコインです。通貨単位はXEMで表記されます。
NEMは「New Economy Movement」の略称で、新しく平等ある経済を構築させることがビジョンです。
ネムの価格推移
ネムは2017年2月時点の約1円未満から12月時点では200円を超える値上がりを記録しています。
この2017年末頃から急激に価格が上昇したため、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか?
一時は、中国製のメッセージチャットアプリである「WeChat(ウィーチャット)」との提携話が噂され、価格は急騰しました。しかし、結局のところはガセネタということで価格が暴落したのですね。
アルトコインに投資する際は、こうした情報の正統性を確かめ、いかに正しい情報にアクセスするかも大切となってきます。
そんな話題の多いネムですが、仮想通貨としてどんな特徴があるのでしょうか?ここからは、ネムの詳しい説明をしていきましょう。
取引の平等性を重視するネムコイン
POIマイニングルールで誰でも報酬を得られるチャンスがある
ネムの大きな特徴は、「POI」というマイニングルールが定められている点にあります。マイニングとは、送金や入出金などの取引が発生した際に、作業者が取引記録を監視したり、計算をサポートすることでネムコインの報酬を受け取れるサービスです。基本的に新しい通貨は、このマイニングの報酬によって生まれてきます。
「POI」と対をなす言葉に「POW」があります。こちらもマイニングのルールですね。
仮想通貨でもっとも人気のあるビットコインなどはPOWのルールでマイニングが行われます。POWの仕組みを簡単に伝えるなら、「より正確に、よりたくさんのマイニング作業をしてくれた方ほど高い報酬を支払いますよ」ということです。
つまり、マイニングに費やす時間の多さが報酬の高さに跳ね返るということですね。しかし、マイニング作業の精度を高めるには、高額な専用コンピュータが必要になったり、人手が多いほど効率が高まるので、資金力の差によって報酬に大きな差が出ることが問題視されていました。
そこで、ネムはPOIというルールを使って、マイニング作業に平等性を加えます。POIを簡単に表現すると、「マイニングの結果に関わらず、作業者にできるだけ平等に報酬を支払いますよ」ということです。
POIのルールがあるおかげで、資金力に関わらず、誰でもマイニング作業に参加ができ、なおかつ報酬も分散化されて一極集中を避けることにも役立つのですね。
ネムはすでに発行量上限をこえているのは注意
仮想通貨の多くは、発行量上限という数字が定められています。
例えば、ビットコインの場合は最大2100万枚まで通貨を発行できます。通貨が新しく発行されるのは、マイニング(発掘)作業によって、作業者に報酬が支払われた時です。
最大発行枚数まで到達すると、もちろんそれ以上、新しい通貨は発行されません。これは、事実上上限のない株式や為替とはまったく異なる点で、どちらかと言えば金(ゴールド)などの金融資産とよく似た性質です。
仮想通貨が新しく発行されなくなるということは、マイニング作業をしてもその通貨を報酬として受け取れないということになります。
ちなみに、ネムの発行量上限数は90億XEMですが、すでに発行量上限に達しているとされます。そのため現在は、取引手数料がマイニングの報酬として支払われています。
ネムコインは国内取引所で購入するのがオススメ!
仮想通貨を購入するには、一般的に仮想通貨取引所を経由します。取引所は国内や海外に広がっており、それぞれ特徴や強みが異なります。
現在、ネムを購入できる取引所は、国内でザイフとコインチェックの2種類です。この2つの取引所は、国内で人気が高く、取引所ランキング2位と3位を付けています。
仮想通貨の取引が初めてという方は、国内取引所からスタートした方がよいでしょう。完全に日本語でわかりやすく、日本人に合ったきめ細かいサービスがあるからです。
では、ここからは、ザイフとコインチェックについて簡単に紹介していきましょう。
Zaif(ザイフ)でネムコインを購入する
ザイフは、仮想通貨取引を行うとお金がもらえる「マイナス手数料」制度を採用しています。一般的に、他の取引所では、取引をする度に手数料が加算されますが、ザイフの場合は、逆に受け取れるのですね。
また、「Zaifコイン積立」という自動積立サービスがあるため、毎月一定額の資金を投入する積立投資法との相性は抜群です。
coincheck(コインチェック)でネムコインを購入する
コインチェックは、国内大手取引所で、13種類という日本では最多の仮想通貨を取り扱っています。
2017年6月から不正ログイン保証もスタートしたため、安全性でも問題なく使え、今後も発展性の高さが伺えます。
ネムコイン無償入手のハーベストも活用してみよう
ハーベストとは、“ハーベスティング”ともいい、いわゆるマイニングのことです。ネムの場合は、マイニング作業を「ハーベスト」と呼んでいるのですね。
ネムは、他の仮想通貨と異なり、マイニング作業を行いやすい環境で、自宅のパソコンからでも数時間を利用して作業を完了させることができます。
現在は、通貨発行量が上限に達しているため、受け取れる報酬は取引手数料となりますが、簡単にネムコインを手に入れることが可能です。
【2018年】ネムコインへのカタパルト実装報道は本当?
ネムのカタパルトとは、ネムの機能を向上させるアップデートのことを指しています。
仮想通貨はこうした新機能実装や各種イベントなどで、一気に価格が上昇することもあるため、ネムのカタパルトについても注目する方が多いのですね。
2017年にカタパルトの実装が行われるという噂でしたが、結局のところは何も動きはありませんでした。
しかし、2018年には実装予定という名目で発表があったため、今からでも最新情報が待ち遠しいですね。
もし、2018年にカタパルトが実装されるとすると、ネムの価格は上昇していくことが期待されています。とくに、カタパルトによって送金処理速度が向上する点が見逃せないでしょう。
送金速度が速くなることで実用性が高まり、ネムを利用して取引を行う人が増加することが見込まれています。
将来性は期待大!ネムの最新情報を見逃すな!
2018年にネムにカタパルトが実装されるとすると、期待値は非常に高まることが予想されます。
カタパルト実装によって、ネムの処理速度は一気に増えます。
ビットコインは、1秒間に7件の取引を処理できるとされますが、なんと実装後のネムは3000~4000件の処理が可能となるのですね。その差は、400~500倍です。
ちなみに、ネムは2017年末頃からようやく価値が認められてきた通貨で、それまでは価格も0.4円台と低迷していました。しかし、「WeChat(ウィーチャット)」との提携話の噂が立つと、200円付近にまで価格が急騰します。500倍もの成長率ですね。
提携の話は結局のところはデマだったものの、今後のカタパルト実装は、ほぼ確実なものとされ、実装直後や、実装日が確定した直後などは価格変動に気をつけておいた方がよいでしょう。
まとめ
ネムは、情報化社会の怖さを教えてくれた一番の仮想通貨だったのではないでしょうか。ウィーチャットとの提携がデマだったことで、価格は急落しました。
しかし、噂を信じてネムを大量に購入した人がいたことは事実で、いかに信ぴょう性の高い情報を取捨選択するかが重要になるでしょう。これからネムを購入するという方も、他の通貨を検討している方も、ツイッターやSNSで流れている誤情報には注意しましょう。